第16話 口腔外傷について

(一社)一般社団法人 十勝歯科医師会が皆様の口腔健康をお守りします。


昨今、家庭や学校内において口腔外傷をこうむるケースがあるかと思われます。ころんで顔をぶつけたり、友達と遊んでいるうちに机や頭などにぶつかってしまったりあるいはスポーツをしている時に接触したりなどあるかと思います。口腔外傷は、口腔粘膜の外傷・歯牙破折・歯の位置異常・骨折の4つに分類されます。以下それぞれについて解説していきます。


1.口腔粘膜の外傷について
顔面等をぶつけたりすると、口の中に打撲による傷や歯で傷つけてしまう咬傷などが発生します。傷が小さい場合は自然治癒するので心配ありませんが、大きい場合は傷を縫ったり
しなければケースもありますし骨折等も併発している可能性もあるので専門医へ受診してください。


2.歯牙破折について
歯冠部の小さな破折の場合は、神経まで達していない場合が多く通常はレジン等の材料で修復可能です。また、破折片があれば接着剤で付けられる場合もあります。歯冠部の大きな破折の場合は、神経まで達していて痛みを伴っているケースがほとんどであり、神経の治療が必要で治療には回数がかかります。歯根破折の場合は、抜歯にいたる事が多くなります。
いずれの場合でも破折片を持参してもらうと診断の参考になります。


3.歯の位置異常について
外傷により歯がずれてしまったり、あるいは抜けてしまう事があります。ずれてしまった場合は元の位置に戻して接着剤等で固定をします。また、後日神経の治療が必要な時もあります。歯が抜けてしまった場合は、抜けた歯を捜して根の部分に傷をつけないように洗って歯牙保存液(専用の液が販売されている)があればそれに入れて、なければ牛乳や生理食塩水につけて、それもなければ口に中に入れて乾燥しないように注意して、できるだけ早急に歯科医院へ受診してください。元の位置へ戻して固定できる場合もあります。


4.骨折について
骨折で多いのは歯槽骨骨折であり、歯牙破折や動揺・脱臼を伴っていることが多く治癒するまでかなりの時間を要すると思われます。また、骨体骨折の場合口腔外科等の専門医でなければ対応は難しいと思われます。


以上、口腔外傷について述べてきましたが、これらが単独で発生するとはかぎりません。
複合して発生する事も頭に入れておいて下さい。最後に、歯科医師会では各学校に歯牙保存液の常備をするよう勧めています。


(一社)一般社団法人 十勝歯科医師会 25-2172(東7条南9丁目15)

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