第3話 むし歯の原因

むし歯はむし歯の原因菌により引き起こされる歯の硬組織の変性および破壊を伴う疾患です。

人の口の中には…

人の口の中には約300種類を超える多くの細菌が住み着いており、その中でミュータンスレンサ球菌などのむし歯原因菌が砂糖などの糖分を養分として粘着性の非水溶性の物質を作り、その中で増殖し歯の表面に貼り付きプラーク(歯垢)を作ります。

飲食をすると…

飲食をするとその直後から、むし歯原因菌が糖分をもとに酸を作り出しプラークが酸性になります。この時に歯の表面のカルシウムやリン酸などが溶出してしまいます。これを脱灰といいます。その後しばらくして唾液の緩衝作用により、酸性が中和されるとこの溶出が弱まり、さらに唾液由来のカルシウムやリン酸などが再び歯の表面に戻り、ハイドロキシアパタイトやその他の結晶が形成されます。これを再石灰化といいます。

飲食する度に…

飲食する度にこれらの脱灰→再石灰化が繰り返されますが、脱灰が再石灰化より優位になるとう蝕は進行してしまいます。特に間食の回数が多い場合は脱灰の時間が長く、再石灰化が追いつかない状態となり、また寝る前の飲食は就寝中の唾液の流れが悪く、再石灰化作用がおよびにくくなり、むし歯が進行しやすい環境となります。以上のようにむし歯は、(1)糖分(2)う蝕原因菌(3)歯質の三大要因が重なった時に発生し、この状態が続くと(時間)、徐々に進行していきます。

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