歯ぎしりについて

Q)『歯ぎしり』とはどのようなものなのでしょうか?

A)歯ぎしりには、『きりきり』と上下の歯を強くすり合わせるグラインディング、これが一般的に歯ぎしりと言われるものですが、特異のきしり音を発します。次に発現度が非常に高いクレンチング(かみしめ癖、くいしばり癖)、そしてタッピングと言って上下の歯をカチカチと音を立てる、この3種類の歯ぎしりがあります。このグラインディングやクレンチングは夜だけではなく昼間もしている場合もあります。

Q)口を閉じている時は、普通、歯も噛み合っている、と言うことは昼間は全員が歯ぎしりをしている事になりはしませんか?

A)違うんですよ。安静位空隙と言って、唇が閉じている時でも、上下の歯は噛み合わずに、少しの隙間があいているのが普通です。それが仕事に熱中している時、緊張している時、悔しい時等の場合、「気が付くと上の歯と下の歯がくっついていた」状態になり、歯と歯を噛みしめ食いしばっています。弱い力ですが、これも広い意味の歯ぎしりと言えます。長い時間くいしばると、頭の筋肉は疲労し偏頭痛が起こります。

Q)どうして『歯ぎしり』が起こるのか、その原因を教えて下さい。

A)歯ぎしりの原因は、現在よく分かってはいません。悪い歯並びや冠や詰め物の高さが適切でないと歯ぎしりが起こる場合がありますが、それよりもむしろ、精神的や肉体的なストレスにあると言われています。

Q)心とか体のストレスが主な原因ですか…

A)ある実験を紹介します。
ねずみを仰向けにして固定し身動きがとれない状態を続けると、ねずみはストレスを受けた状態になり100%胃潰瘍になりました。同様に別のねずみを固定し、今度は木片を噛ませると、胃潰瘍の発生率は66.7%に減少しました。噛ませる事でストレスによる胃潰瘍を抑制できたことが分かります。
また、ねずみを冷蔵庫に入れ体を冷やす実験では、木片を噛んでいるねずみは噛んでいないねずみより体温低下が少ない結果がでました。 多くの実験や研究から、歯ぎしりが心理的ストレスを和らげる効果があることが最近分かってきました。つまりストレスが無くなれば歯ぎしりはなくなるのです。
ところが、歯ぎしりは心と体を守る役割がある反面、過度の歯ぎしりは体を破壊します。歯ぎしりはとても強い力が歯や歯の周囲組織に加わります。
食事をした時に歯に加わる力がほぼ体重と同じくらいであるのに対し、歯ぎしりの力は、なんと体重の約2倍なのです。これほどの力が加わるのですから、からだに対していいわけがありませんよね。

Q)具体的にはどのような症状になるのですか。

A)歯ぎしりをしている人の頬は膨らんでいたり、噛み続けるため、肩こり・顎の痛み・顎のだるさ・顎関節症更には偏頭痛、耳鳴りといった局所的なものから、睡眠障害、自律神経系にも影響してきます。 強い噛みしめのため、歯は磨耗したり、時に歯が折れることさえあります。
当然、歯の寿命を縮める原因にもなります。 きちんと歯ブラシをしているのにもかかわらず、歯周病が一向に治らないと言う歯医者泣かせっていう場合もあります。

Q)歯ぎしりは夜、睡眠中、無意識状態で、当然本人はわからないですよね。すると独身の方の場合、何か分かる方法ってありますか。

A)朝起きた時に顎のだるかったり、歯が摩耗していたり、冷たいものがしみる、歯が折れたり割れたりするなど、何か自覚症状や歯に爪跡があると思います。上下の糸切り歯を合わせて、形の合わない人は歯ぎしりをしているかもしれません。そんな方は要注意です。

Q)34歳・男性の方から次の質問が来ています。
6歳の娘がいますが、夜中に大きな歯ぎしりをしています。最近下の前歯が永久歯に生え替わり、今後歯並びが決まっていく次期を迎えています。この歯ぎしりで歯並びが変にならないか、気になります。なんとか歯ぎしりを治す方法はないでしょうか?

A)ご質問のように歯並びに影響がでないのか、心配される気持ちは良く分かります。大部分の歯ぎしりは無害なものです。ただし、ご質問にあるように、歯のかみ合わせに問題がでる場合があるので、歯医者さんにみてもらっておくことも必要でしょう。

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